スタートアップのインフラは、「最初は小さく、伸びたら追いつく」ことが求められます。ところが実際には、立ち上げ期に選んだ構成のまま利用が増え、毎月のクラウド費用だけが膨らんでいたり、逆に過剰な冗長構成で使っていないリソースに支払っていたりするケースが少なくありません。
弊社のインフラ整備は、現在の構成と請求内容を読み解くことから始めます。何にいくら使っているのか、どの負荷に対してどれだけの余裕が必要なのかを整理し、コンテナやマネージドサービスを組み合わせた、少人数でも運用できる構成へ移行します。構成はIaC(コードによるインフラ管理)で記述し、環境の複製や引き継ぎを容易にします。
コスト削減は目的ではなく結果です。開発速度と安定性を損なわずに無駄をなくすことを重視し、削減の見込みは実測をもとにお伝えします。
こんなお悩みに
- クラウドの請求額が増え続けているが、内訳と削減の余地が分からない
- デプロイが手作業で属人化しており、担当者が不在だとリリースできない
- 利用者が増えたときに耐えられる構成か不安がある
- 監視やバックアップが整っておらず、障害に気づくのがユーザーからの連絡になっている
- 開発環境・検証環境を整えたいが、インフラに詳しい人が社内にいない
ご提供内容
- 現状構成とコストの診断
構成図、リソースの利用状況、請求の内訳を整理し、削減余地と安定性のリスクを報告します。実測に基づかない見込み数値はお伝えしません。
- クラウド・コンテナ環境の設計と構築
用途に合わせたクラウド構成、コンテナ実行環境、ネットワークと権限の設計を行い、本番・検証環境を構築します。移行は停止時間を抑える手順で進めます。
- CI/CDとIaC
自動テストと自動デプロイの仕組み、コードで管理されたインフラ定義を整備します。誰でも同じ手順で環境を再現でき、属人化を防ぎます。
- 監視・バックアップ・セキュリティ設定
死活監視、エラー通知、ログ、定期バックアップ、アクセス制御を整えます。障害時の一次対応手順も文書にまとめます。
- コスト管理の仕組み
利用量の可視化、予算アラート、不要リソースの定期棚卸しの手順を整え、その後も費用を把握し続けられる状態にします。
進め方
- 01
現状のヒアリングと診断
クラウドアカウントの閲覧権限をいただき、構成と請求を分析します。あわせて、開発チームの人数、リリース頻度、今後の見通しを伺います。
- 02
目標構成と移行計画の提示
安定性・速度・費用のバランスを取った構成案と、段階的な移行手順をご提案します。考え方はクラウドコストの削減でも解説しています。
- 03
検証環境で先行構築
本番に手を入れる前に、新しい構成を検証環境で作り、負荷や復旧の手順を確認します。IaCで記述するため、本番にも同じ手順で展開できます。
- 04
本番移行と安定確認
停止時間を抑えた切り替えを行い、移行後の監視データと請求の推移を確認します。想定と異なる点があれば調整します。
- 05
運用の引き継ぎ
運用手順書と権限設計をお渡しし、社内での運用に移行します。必要に応じて定期的な棚卸しや相談の窓口として継続的に関わります。
向いているケース
- クラウド費用の増加が気になり、構成の見直しを検討している
- 手作業のデプロイや属人化した運用から脱却したい
- サービス成長に備えて、スケールできる構成へ移行したい
- 開発チームが少人数で、インフラ運用に手が回らない
向かないケース
- オンプレミス機器の調達・設置や物理ネットワーク工事が中心の案件
- 大規模なデータセンター運用のように、常駐の運用チームが前提となる案件
関連する開発事例
- メディア / マルチブランド基盤複数ブランドをNext.jsモノレポで配信する基盤診断・メディア・コミュニティ・法人向けなど複数系統のサイトを、利用者向けと管理画面の2つのNext.jsアプリへ集約。アクセスされたドメインでブランド別の画面へ振り分け、デザイントークンは独立パッケージ、管理画面はサーバーのスキーマから動的に描画します。
- コミュニケーションSaaS / 新規プロダクトWebRTCベースの会議・録画配信プラットフォーム既存サービスのデータベースにも認証にもつながず独立して立ち上げた、WebRTCの会議と録画配信の基盤。Next.jsのWeb、FastifyのAPI、BullMQのWorkerに分けてTurborepoでまとめ、引き継ぎ文書を節目ごとに更新し続けました。
よくあるご質問
どのくらいコストを削減できますか?
構成と利用状況によって案件により大きく異なるため、事前に数値はお約束できません。診断の段階で実測をもとに削減余地をお示しし、削減が見込めない場合もその旨をお伝えします。
特定のクラウドに限定されますか?
用途と既存資産に合わせて選定します。すでにお使いのクラウドがあれば、その中での最適化を優先し、移行が必要な場合は理由と影響をご説明します。
インフラの診断だけを依頼できますか?
できます。診断レポートのみのご依頼にも対応しています。改善作業を社内で行う場合も、手順のご相談に応じます。
関連する領域
関連するインサイト
- クラウドインフラコストの圧縮 — 見直しの順番と落とし穴クラウドの利用料が事業の成長より速く増えているとき、どこから手を付けるべきか。可視化から監視の継続運用までの手順と、可用性や開発速度を損なう落とし穴を経営者向けに整理します。
- コンテナとクラウドの活用 — 小規模チームでの現実的な構成コンテナで環境差を解消し、マネージド実行環境・サーバーレス・PaaSから小規模チームに合う構成を選ぶ判断軸を整理します。IaCとCI/CD、監視・ログ・バックアップ、コスト管理まで実務の要点を解説します。
- スタートアップのセキュリティと個人情報保護 — 最低限の実務スタートアップが最低限押さえたいセキュリティと個人情報保護の実務を、アカウント管理や秘密情報の扱い、個人情報の取得と削除、CI/CDへの検査組み込み、インシデント初動、生成AI利用の注意まで整理します。
監修: フィリット・コンサルティング株式会社公開