用語集
事業計画・提案書・契約書に出てくる言葉を「経営とプロダクトの実務でどう意味を持つか」という視点で解説しています。ご相談の前後に辞書代わりにご利用ください。
プロダクト
何を作るか、誰のために作るかを決めるときの言葉です。
- エムブイピーMVPMVPとは、顧客が本当にその課題を抱えているか、提示した解決策に価値を感じるかを検証するために、必要最小限の機能だけで作る製品や試作のことです。完成品の縮小版ではなく、市場から学びを得るための実験装置として位置づけられます。
- にめんしじょう二面市場二面市場とは、売り手と買い手、提供者と利用者のように異なる二種類の参加者を仲介し、両者を結びつけることで価値を生むプラットフォームの形態です。一方の参加者が増えるともう一方にとっての魅力が高まるネットワーク効果が働くため、両側をどう同時に集めるかが事業設計の中心課題になります。
- ゆーえっくすりさーちUXリサーチUXリサーチとは、利用者がプロダクトをどのように使い、何に困り、何を求めているのかを、インタビュー・観察・ユーザビリティテスト・利用データの分析などを通じて明らかにする活動です。作り手の思い込みではなく、利用者の実際の行動を根拠に判断するための材料を集めます。
- ぺるそなペルソナペルソナとは、プロダクトの代表的な利用者を、目的・状況・行動のパターン・抱えている課題などを備えた一人の具体的な人物像として描いたものです。調査で得た複数の利用者の共通点を凝縮したもので、チーム全員が同じ利用者を思い浮かべながら判断するための共通言語として使います。
グロース・収益化
ユーザーを増やし、収益を立てる段階で出てくる指標や仕組みです。
- ぷろだくとまーけっとふぃっとプロダクトマーケットフィットプロダクトマーケットフィットとは、提供する製品が特定の市場の顧客に価値を認められ、能動的に使い続けられる状態を指します。単に売れることではなく、顧客が製品なしでは困ると感じ、継続利用や紹介が自然に生まれている状態です。
- ふりーみあむフリーミアムフリーミアムとは、「フリー(無料)」と「プレミアム(有料)」を組み合わせた造語で、基本的な機能を無料で提供し、より高度な機能や容量、サポートなどを有料で提供する料金モデルです。無料利用者を広く集め、その一部を有料顧客へ転換することで収益を得ます。
- さぶすくりぷしょんサブスクリプションサブスクリプションとは、顧客が一定期間ごとに料金を支払い、その期間中サービスや製品を利用できる継続課金型の収益モデルです。売り切り型と異なり、顧客が使い続ける限り収益が積み上がる一方、価値を提供し続けなければ解約されるという特徴があります。
- エルティーブイLTVLTV(Lifetime Value、顧客生涯価値)とは、一人の顧客が取引を開始してから終了するまでの期間全体で、事業にもたらすと見込まれる利益の合計を表す指標です。顧客単価、利用の頻度、継続期間の三つの要素から構成され、顧客獲得にかけられる費用の上限を判断する基準になります。
- シーエーシーCACCAC(Customer Acquisition Cost、顧客獲得コスト)とは、新規顧客を一人獲得するためにかかった費用を表す指標です。広告費だけでなく、営業やマーケティングに関わる人件費やツール費用なども含めた総額を、同じ期間に獲得した新規顧客数で割って求めます。LTVと比較することで、獲得への投資が見合っているかを判断します。
- ちゃーんチャーンチャーンとは、顧客がサービスの契約や利用をやめて離脱することを指し、一定期間に離脱した顧客の割合をチャーンレート(解約率)と呼びます。顧客数で見る場合と収益額で見る場合があり、継続課金型の事業では成長を左右する最重要指標の一つとして扱われます。
- ほっきょくせいしひょう北極星指標北極星指標とは、プロダクトが利用者に提供している価値の大きさを最もよく表し、その数値が伸びれば事業も伸びると考えられる、組織全体で共有する一つの指標です。売上のような結果指標ではなく、利用者が価値を受け取った行動そのものを測ることで、日々の判断の方向を揃える役割を持ちます。
技術・インフラ
提案書や技術的な説明で出てくる言葉です。仕組みの概要を知っていると判断が早くなります。
- エーピーアイAPIAPIとは、あるソフトウェアが持つ機能やデータを、他のソフトウェアから決められた手順で利用できるようにした窓口のことです。決済や地図、認証などの外部サービスを自社サービスに組み込む場合も、自社の機能を他社に提供する場合も、APIを通じてやり取りが行われます。
- もだないずモダナイズモダナイズとは、長年運用されて古くなったシステム(レガシーシステム)を、現在の技術基盤・開発手法・運用環境に合わせて刷新することです。機能を一度に作り直すのではなく、基盤の移行やコードの整理、運用の自動化などを段階的に進め、事業を止めずに変化へ追随できる状態を目指します。
- ぎじゅつてきふさい技術的負債技術的負債とは、開発のスピードを優先して設計や実装の質を意図的または結果的に後回しにしたことで、将来の改修や機能追加に余計な手間がかかる状態をたとえた言葉です。借金と同じように、放置すると利息のように負担が膨らむ一方、計画的に返済すれば開発の速度を保てます。
- こんてなコンテナコンテナとは、アプリケーションの本体と、それが動くために必要なライブラリや設定をひとつの単位にまとめて配布・実行する技術です。開発者の手元でも本番サーバーでも同じ内容で動くため、「自分の環境では動いたのに本番で動かない」といった環境差による不具合を減らせます。
- アイエーシーIaCIaC(Infrastructure as Code)とは、サーバー、ネットワーク、データベースといったインフラの構成を、管理画面での手作業ではなくコードとして記述し、そのコードから環境を自動で構築・変更する手法です。構成が文書として残り、同じ環境を何度でも再現できるため、属人化と設定ミスを減らせます。
- シーアイシーディーCI/CDCI/CDとは、開発者がコードを変更するたびに自動でテストと統合を行う「継続的インテグレーション(CI)」と、検証を通った変更をいつでも本番へ反映できる状態に保つ「継続的デリバリー(CD)」を組み合わせた仕組みです。人の手作業に頼らずリリースを繰り返せるため、小さな改善を速く安全に届けられます。
- ひきのうようけん非機能要件非機能要件とは、システムが「何をできるか」という機能要件に対して、応答速度、同時に使える人数、障害時の復旧、セキュリティ、保守のしやすさなど、「どの程度の品質で動くか」を定めた条件のことです。明文化しないと、開発側の暗黙の前提で決まってしまいます。
- でーたいこうデータ移行データ移行とは、スプレッドシートや既存のシステム、外部サービスに蓄積されたデータを、新しいシステムのデータ構造に合わせて整形し、移し替える作業のことです。単なるコピーではなく、形式の変換、表記ゆれや欠損の整理、移行後の検証までを含みます。
- ばっくあっぷバックアップバックアップとは、データベースやファイル、設定情報の複製を定期的に別の場所へ保存し、障害・誤操作・不正アクセスなどでデータが失われたときに、ある時点の状態へ戻せるようにしておく備えのことです。「取っている」だけでなく「戻せる」ことを確認して初めて機能します。
契約・進め方
契約書や見積書に出てくる言葉です。読み違えると後のトラブルになります。
用語の意味が分からないまま判断しないでください
提案書や見積書の内容で不明な点は、そのままお持ちください。噛み砕いてご説明します。
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