事業が軌道に乗り始めると、初期に急いで作ったシステムが成長の足かせになることがあります。機能追加のたびに不具合が出る、開発者が入れ替わって誰も全体を把握していない、ライブラリが古くセキュリティ更新ができない。こうした状態は珍しいことではなく、事業が前に進んだ証でもあります。
弊社のモダナイズは、「全部を作り直す」ことを前提にしません。まず既存のコード、データ、インフラ、運用の実態を精査し、事業への影響が大きい問題から順に手を入れる計画を立てます。サービスを止めずに置き換えるため、新旧を並行稼働させながら段階的に移行する手法を取ります。
改修の過程では、テストと自動デプロイの仕組みを整え、ドキュメントを残し、社内のエンジニアが引き続き開発できる状態を目指します。生成AIは既存コードの解析や移行作業の下書きに活用し、人がレビューして安全性を担保します。
こんなお悩みに
- 機能を一つ追加するたびに別の場所が壊れ、リリースが怖くなっている
- 初期の開発者が離れ、コードの全体像を把握している人が社内にいない
- フレームワークやライブラリが古く、セキュリティ更新や新しい連携ができない
- レスポンスが遅い、障害が増えたなど、ユーザー体験に影響が出ている
- 全面リニューアルの見積が高額で、どこから手を付けるべきか判断できない
ご提供内容
- 現状調査レポート
コード、データベース、インフラ、運用手順を調査し、技術的負債の所在と事業リスクを整理します。すぐ直すべき点と、当面はそのままでよい点を分けて示します。
- 段階的な移行計画
サービスを止めずに置き換える順序、各段階の作業範囲、費用の目安、想定されるリスクをまとめます。ご予算に応じて範囲を調整できます。
- リプレイス済みのコードと環境
現代的なフレームワークと構成に置き換えたコード、本番環境、テスト、自動デプロイの仕組みです。既存データは移行手順を検証したうえで移します。
- ドキュメントと引き継ぎ
構成図、環境情報、開発手順、運用手順を整備し、社内のエンジニアや次の開発パートナーがそのまま作業を続けられる状態にします。
進め方
- 01
現状の精査
リポジトリと環境へのアクセスをいただき、コードの品質、依存関係、データ構造、監視の有無を確認します。事業側の課題と突き合わせて、優先順位を付けます。
- 02
移行方針の合意
全面刷新か部分改修か、並行稼働の方法、切り替えの判断基準を決めます。詳しい考え方はレガシーシステムのモダナイズで解説しています。
- 03
安全網の整備
手を入れる前に、自動テストとCI/CD、ステージング環境を整えます。変更の影響をすぐに検知できる状態にしてから改修を始めます。
- 04
段階的なリプレイス
影響の大きい部分から順に置き換え、各段階で本番に反映して安定を確認します。ユーザーにとっては「気づいたら速く、安定していた」状態を目指します。
- 05
運用と内製化への移行
改修後の運用手順を整え、必要に応じて社内エンジニアへの引き継ぎや開発チーム体制構築へつなげます。
向いているケース
- サービスは成長しているが、初期のコードが原因で開発速度が落ちている
- 前任の開発者や開発会社から引き継いだシステムの中身を把握したい
- セキュリティ更新や外部連携のために、古い基盤から脱却したい
- 全面刷新の予算は出せないが、段階的に改善していきたい
向かないケース
- サービスの終了が決まっており、当面の延命だけを目的とする場合は、最小限の対処にとどめることをおすすめします
- ソースコードや環境へのアクセスが得られない場合は、調査自体が難しいことがあります
関連する開発事例
- HR Tech / 採用管理SaaS採用管理システム(ATS)のフルリニューアルフルスタック構成だった採用管理SaaSを、LaravelのAPIとNext.jsのフロントへ分割。旧版を動かしたままページ単位で移行状況を共有し、AIに渡す評価観点は求人ごとの設定値として業務担当者に開放しました。
- D2C EC / モダナイゼーション定期購入型D2C ECのレガシー刷新PHPとSmartyの独自フレームワークで長く動いてきた定期購入型ECを、Laravelの管理基盤とNext.jsの公式サイトへ置き換え中。移行期は同じMySQLを共有しつつテーブル定義の変更権限を新側に限定し、旧システムにもE2Eテストと分析基盤連携を後付けしました。
よくあるご質問
他社が開発したシステムでも引き受けてもらえますか?
はい。ソースコードと環境へのアクセスをいただければ、開発元にかかわらず調査と改修を行います。まずは現状調査から始め、結果をもとに進め方をご提案します。
サービスを止めずに移行できますか?
多くの場合、新旧を並行稼働させて段階的に切り替える方法で、停止時間を最小限に抑えられます。切り替えの手順とリスクは移行計画の段階でご説明します。
既存コードのレビューだけを依頼できますか?
できます。現状調査レポートのみのご依頼にも対応しています。改修を弊社に任せるかどうかは、レポートをご覧になってからご判断ください。
関連する領域
関連するインサイト
- レガシーコードのモダナイズ — 全面リプレイスか段階移行か古くなったシステムを作り直すべきか、少しずつ置き換えるべきか。全面リプレイスと段階移行の比較、ストラングラーパターン、データ移行、テストのないコードへの向き合い方を経営者向けに整理します。
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監修: フィリット・コンサルティング株式会社公開